設計図にもいろいろあります

間取りや外観などに希望を盛り込んで建ててもらう場合はもちろん、完成住宅や中古住宅をチェックするときにも、どの図面をみれば何がわかるのかを知っておくことが必要です。

図面のコピーをもらっておく

新築住宅は売主が建築確認申請する際に、次のような図面を一緒に提出していますから、コピーをもらっておきましょう。

  • 付近見取図
  • 配置図
  • 各階平面図

この他にも、一般的な設計図にはいくつかの種類があります。購入に際して、すべての図面が入手できるわけではありませんが、各図面を次の点からチェックするようにしましょう。

項目 チェック内容
内装や設備はどうか 仕上げ表−各室内の床、壁、天井の化粧材の扱い方
周囲の状況は 見取図−敷地を中心とした周囲の状況
どんな敷地か 配置図−方位や敷地の境界線、建物の位置、よう壁、接面道路の位置や幅
間取り図と部屋の内容は 平面図−家の間取りや出入り口、窓
建物の外観は 立面図
天井の高さは 断面図−建物の切断面に基本寸法が記入してある
どんな材料が使われるか 矩計図−材料や寸法が記入してある
細かな部分の仕上げ 詳細図−戸棚などがどんな材料であるか
充分な強度をもった構造か 伏図−基礎の大きさや状態など家の強度を決める部材の組合わせや使用材料の区分
建具のデザイン・材質は 建具表−材質や型状、取付金具の種類
その他の設備 電気設備図、給排水設備図、空調設備図を確認。その他給排気システム、結露防止、省エネ対策等

図面の中には専門的でちょっと見ただけではわからないものも少なくありません。わからないところは遠慮なく聞き、担当者の詳しい説明を受けながら見るようにしましょう。

<物件の所有者を調べたいとき>

物件についての法律的な権利関係については、契約までに受け取る重要事項説明書にも記載されていますが、自分の目で確かめることもできます。

  • 登記簿を見る
    物件の所有者を調べるときは法務局へ行って登記簿謄本をとってみればわかります。ただし、実際には、売主と登記上の名義人とが異なっていることがあります。この場合は売主と名義人の間の売買契約書や、印鑑証明つき売渡証で実際の所有者を確認できます。
  • 公図
    法務局に備えつけられている地図のひとつを公図といい隣接地の地番の配置、道路との接し方などがわかるようになっています。公図はコピーをとることができます。こうして、登記簿と公図を併せ見ることで、その土地や家のだいたいのようすがわかります。
  • 新しい造成地は公図に記載されていないこともあり、また、新築の建物についても登記されていないことがあります。この場合は建築確認通知書で確認できます。
  • 登記は義務ではありませんから、登記簿上の権利関係は必ずしも100%真実とは限りません。登記簿や公図は権利を調べる基本的な要素でしかないことを知っておきましょう。疑問がある場合は弁護士や市区町村の法律相談などのアドバイスを受けるほうが賢明です。

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