予定利率

年金数理計算で使用される計算基礎率の1つ。予定利率は将来の給付額を現在価値に換算する割引率という意味と年金資産の期待運用収益率という意味を持つ概念である。確定給付企業年金においては財政検証における継続基準および非継続基準、それぞれにおいて設定される。
予定利率は、年金制度の掛金の水準および財政の健全性の検証に大きな影響を与える。継続基準における予定利率は掛金計算に使用され、たとえば、積立金の平均滞留期間(掛金の拠出開始から給付金として流出するまでの平均的な期間)が30年前後の場合、他の条件は同一として、一般的に予定利率が1%変動すると掛金水準は約20%変動する(過去勤務債務の償却掛金がある場合には影響度合いは異なる)。
→用語解説コラム「確定給付企業年金制度の掛金」

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