リテールマーケット・ビジネスにおける

Financial One(フィナンシャル ワン)の業務展開

〜次世代金融サービスの実現に向けて〜


Financial One


興亜火災海上保険株式会社

株式会社三和銀行

太陽生命保険相互会社

大同生命保険相互会社

東洋信託銀行株式会社

日本火災海上保険株式会社

ユニバーサル証券株式会社




平成12年1月18日





Financial One(フィナンシャル ワン)グループ
〜 リテールマーケットにおける展開

 興亜火災海上保険株式会社、株式会社三和銀行、太陽生命保険相互会社、大同生命保険相互会社、東洋信託銀行株式会社、日本火災海上保険株式会社、ユニバーサル証券株式会社の7社は、昨年7月に発表いたしました業務提携の精神に則り、従来の業態の概念を超えた新しい総合金融サービス提供体制をいち早く確立するために、提携ブランドを「Financial One(フィナンシャル ワン)」 と決定し、また業務提携の中核分野であるリテールマーケット・ビジネスを中心に、次に掲げる共同事業を展開していくことで合意致しましたのでお知らせいたします。

1.共同PFS(Personal Finance Services)事業の展開

●業態を超えた総合金融サービスを開発・提供していくため、「Financial One」各社のカードビジネスを統合し、戦略的ゲートウェイ会社「フィナンシャルワン・カードサービス(株)(仮称)」を設立する。

(主な業務)

  • 総合金融サービスの開発・提供とCRM(Continuous Relationship Marketing)の展開
  • ICカード時代を展望した次世代カードビジネスの展開
  • 「Financial One」ブランド専用のコールセンターの運営

●「Financial One」各社のノウハウを共有・融合させた新しいオンラインビジネスを共同研究・開発し、その第1次展開として、インターネット上に共同ポータルサイト“Financial One”を開設する。

(主なコンテンツ)

  • 金融関連情報等の提供
  • 各社ホームページへのリンク
  • ゲートウェイ会社のコールセンターおよび各社コールセンターとの連携
  • 各社の既存販売チャネルとの連携

2.日本型プライベートバンキング事業の本格展開

 富裕層の資産運用および資産承継ニーズ等に応えるため、広範なフィナンシャル・アドバイス・サービスを総合的に提供する合弁会社を設立、日本型プライベートバンキング事業を本格展開する。

(主な業務)

  • 資産運用コンサルティング(投資助言等)
  • フィナンシャルプラニング、遺言・相続、事業承継等の個人財務相談、経営相談
  • 「Financial One」各社のFP研修等の支援

 上記のほか、確定拠出型年金制度の導入を控え「Financial One」各社で投資信託の評価機能の共有化を図るなど、資産運用ビジネスをはじめとする他の分野においても、提携事業を検討、推進してまいります。

 なお、これらの事業展開につきましては、今後、関係各方面のご理解を得ながら進めてまいります。



提携業務の詳細

1.共同PFS事業の展開

(1)戦略的グループゲートウェイ会社の設立

1).「Financial One」各社が提供する商品・サービスを融合させ、徹底した顧客利便性や高い付加価値を創造する「グループ総合口座」等新しい金融商品を開発・提供していくため、三和カードサービス(株)・東洋カードサービス(株)・大同生命カードサービス(株)を中心に各社のクレジットカード事業を統合し、「フィナンシャルワン・カードサービス(株)(仮称)」を設立する。

(※)ゲートウェイ…最適の商品・サービスを顧客に提供していくため、顧客情報を蓄積、一元的に管理し、これらの加工、分析を通じて、Financial One各社の「商品・サービス」と「デリバリー・チャネル」の組み合わせを調整・最適化する役割

2).ゲートウェイ会社において、グループID機能を持つ共通カードを発行、顧客情報を一元的に集約しグループCRMを展開することで、ライフステージに応じた、より顧客指向の高い、きめ細かなサービスを提供する。また、グループ総合口座専用の商品を早急に開発し投入していく。

3).カード事業会社の統合により、各社の経営資源を集約し、ICカードや新しいポイントプログラムの提供による次世代カードビジネスを展開していく。なお、カード会員の獲得については、インターネット(共同サイト)や流通業店舗での多機能端末等も活用していく。

(2)ゲートウェイ会社の主な業務

1).総合金融サービスの開発・提供

 カード機能を活用して、各種の金融取引を、“ワンストップ”感覚で、便利にしかも有利に利用できる「グループ総合口座」を開発・提供する。

○当初の展開内容
 ・基本サービス
  グループID機能を持つ共通カードの発行
  新しいポイントプログラムの提供
  会員向け会報誌の発行(金融情報の提供)
 ・オプションサービス
  上記共通カードの一体化・多機能化
  − クレジットカード機能
  − 提携各社のカード機能
   (バンクカード、契約者貸付、証券総合口座カード等)
  総合ステートメントの発行

○機能拡充の方向性
 ・「グループ総合口座」専用商品の開発・投入
 ・ATMを経由した他社取引等

2).CRM(Continuous Relationship Marketing)の展開等
 カード業務の推進を通じてゲートウェイ会社に蓄積され、一元的に管理される顧客情報に基づきCRMを展開することで、業態を超えたきめ細かなサービスを、顧客のライフステージに応じて提供し、顧客利便性、顧客満足度を高めていく。
 また、顧客が「Financial One」各社にまたがって利用している商品・サービスの内容を一覧できる総合ステートメントの発行や新しいポイントプログラム等顧客優遇サービスを提供していく。

3).「Financial One」ブランド専用の共同運営コールセンター
 ゲートウェイ会社内に共同コールセンターを設置し、「グループ総合口座」に関する問い合わせを一元的に受付け、さらに「Financial One」各社の既存コールセンターと有機的に連携することで、各社が個別に提供する商品・サービスに関する顧客問い合わせにも充実した対応が可能となる体制を構築する。

(3)カード発行枚数

 当初3年間で400万枚を計画

(4)実施時期

 2000年7月にサービスを提供開始










2.総合金融オンラインビジネスの開発

(1)概要

1).インターネットの急速な普及と、ネット上での情報収集、商品・サービスの購入を嗜好するリテール顧客の増加を踏まえ、「Financial One」各社が培ってきたノウハウを共有・融合させた、新しいオンラインビジネスを共同研究・開発する。

2).第1次展開として、インターネット上に共同ポータルサイト“Financial One”を開設し、金融関連情報を中心に幅広い分野の情報提供を開始する。将来的には、オンライン専用商品の開発も含めた各社の金融サービスをポータルサイト上で直接提供することを目指す。


(2)共同ポータルサイトの主なコンテンツ・業務

1).第1次展開(2000年4月より)

  • 金融関連情報等の提供、各社ホームページへのリンク
  • ゲートウェイ会社のコールセンターおよび各社コールセンターとの連携
  • 各社の既存販売チャネルとの連携

2).第2次展開以降

  • 「共通カード」「グループ総合口座」の募集やネット上での機能提供
  • ネット専用商品の開発・販売
  • 専門性の高いサービスをOne to Oneで提供
  • 異業種パートナーとの提携拡大によるサービス内容の多様化









3.日本型プライベートバンキング事業の本格展開

(1)概要

 富裕層の資産運用および資産承継ニーズ等に応えるため、三和フィナンシャルマネジメント(株)の顧客基盤等をベースに、東洋信託銀行の資産運用コンサルティング機能をはじめとする「Financial One」各社の経営資源を結集し、広範なフィナンシャル・アドバイス・サービスを総合的に提供する合弁会社を設立、日本型プライベートバンキング事業を本格展開する。

(2)合弁会社の主な業務

1). 資産運用コンサルティング

  • 投資助言
  • 有価証券売買(ブローカレッジ業務) 等

2). 各種相談業務

  • フィナンシャルプランニング
  • 遺言・相続、事業承継等に関わる各種個人財務相談
  • 経営相談

3). 「Financial One」各社の研修支援

  • FP研修 等

(3)顧客数・預かり資産

 2004年度には、資産運用コンサルティング業務で300名以上、各種相談業務で1,000名以上の顧客を獲得し、預かり資産を1,000億円に積み上げる計画

(4)実施時期

 2000年4月に合弁会社立ち上げ。












共通ブランドについて

1.名称・デザイン

“Financial One(フィナンシャル ワン)”

Financial One

(名称に込めた意図)

 今までにない、まったく新しい金融サービスのあり方を市場に打ち出し、次世代の金融分野におけるアライアンスのスタイルを提示いたします。

(デザインの意味)

 OneのOを表すメビウスの帯は、顧客に対する永遠に広がるサービスと、提携関係の無限なる拡大を表現しています。また、中心の球体は、新しい時代へのブレイクスルーを意味し、次世代への金融サービスの新たな挑戦を表します。

2.使用方法

 「Financial One」各社で開発した金融商品または合弁会社の名称として、主にリテールビジネス中心に使用する予定です。
 また、各社においても可能な限り多くの機会を捉えて“Financial One”ブランドを使用することで、ブランド認知度の向上を図っていきます。

以 上