固定金利と変動金利を交換する金利スワップの価格の決定方法は、固定金利・変動金利双方の将来のキャッシュフロー(CF)の現在価値の合計額が等しくなることを前提に、以下の手順で計算を行います。
固定金利のCFの現在価値の合計=変動金利のCFの現在価値の合計
具体的な計算手順
(1)ディスカウントファクター(DF)の計算
1.期間対応スワップレートからゼロクーポンレートを計算します。
2.ゼロクーポンレートを基準にDFを算出します。
(2)固定金利サイドのCFの現在価値の計算
3.CFを計算します。=(想定元本)×(固定金利)×(実日数) =固定金利サイドのCF
4.CFを現在価値に引き直します。=(固定金利サイドのCF)×(DF)…(A)
(3)変動金利サイドのCFの現在価値の計算
5.(インプライド)フォワードレートを計算します。
6.各期間のCFを計算します。=(想定元本)×(フォワードレート)×(実日数)
7.CFを現在価値に引き直します。=(変動金利サイドのCF)×(DF)…(B)
(4)変動金利サイドと固定金利サイドの各CFの現在価値合計額を算出
固定金利サイドCFの現在価値(P.V)の合計 =(A)の合計
変動金利サイドCFの現在価値(P.V)の合計=(B)の合計
(A)=(B)となるよう、固定金利のレートが決定されます。