閉鎖型年金

企業年金制度において、加入者部分は契約を解除し、年金受給権者のみの制度に変更して存続させた契約をいう。閉鎖型年金への移行は、確定給付企業年金を確定拠出年金に移行する場合などにおいて生じる。
<ご参考>
海外では確定給付型年金制度の「凍結」が行われている。これは、新入社員を加入させないことや既存社員の将来分の給付債務を発生させない仕組みである。特に英米では、DBに対する積立基準の強化と退職給付会計基準の見直しに対する債務削減の観点から、2000年代以降、DB制度を凍結する割合が増加している。制度「凍結」の方法には次の3つがある。
(1)新入社員を加入させず、既存社員(加入者)は従来どおりの給付を行う。
(2)新入社員を加入させないだけでなく、既加入者に対し、将来分の給付の一部を発生させない方法。例えば、将来の給与上昇分は給付に反映させるが、勤続要素部分は一定日数で凍結するなど。この(1)と(2)は「ソフト・フリーズ」と呼ばれる。
(3)新入社員を加入させないだけでなく、既加入者に対し、将来分の給付の全部を発生させない。これを「ハード・フリーズ」と呼ぶ。

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