マクロ経済スライド

2004年の年金制度改正で導入された仕組みで、将来世代の負担を抑えるため、公的年金の年金額の改定に際して、概ね100年間にわたって年金財政が均衡するよう、決められた財源(保険料、積立金、国庫負担)の範囲内で、被保険者の減少と平均余命の延びを勘案し、給付水準を自動調整する仕組みのこと。
公的年金の年金額は賃金や物価の変動によって毎年改定されるが、マクロ経済スライドによる調整期間中は、賃金や物価の変動による年金額の伸びから「スライド調整率」(被保険者の減少率の実績と平均余命の伸びを勘案した一定率によって決定)を差し引いて年金額を改定する。なお、マクロ経済スライドによる調整は名目額を下回らない範囲で行うこととされている。

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