財政検証
毎年定期的に実施する財政決算において、厚生年金基金および確定給付企業年金の場合には、継続基準による財政検証と非継続基準による財政検証の２つを行うことが義務付けられている。前者は、制度を継続するうえで、年金資産が計画どおり積み立てられているか、具体的には、積立不足額が一定以内に収まっているか否かを検証するもので、不足額が一定額を上回る場合は掛金額の見直しが必要となる。後者は、制度を終了したと仮定した場合、加入者等に対して保全すべき給付に見合う資産が積み立てられているかを検証するもので、積立金額が最低積立基準額を下回る場合、掛金の追加拠出が必要となる。