外国証券運用の3極(北米・欧州・東京)体制を整備 |
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1. 目 的
当社は、平成9年2月に、年金基金等受託資産に係わる外国証券の運用を専門に行う部署として外国証券運用部を設立し、スタッフを集中し分析力・運用力の強化に努めてまいりましたが、今般、さらに、外国株式の運用力を強化すべく、海外に設立した運用会社にスタッフを駐在させ、当社が東京で行う外国株式運用(アクティブ投資のみ)についての助言を行わせるとともに、リサーチ力、運用力の吸収・高度化を目的として海外の投資顧問会社と提携を行うことといたしました。2. 運用担当者の海外への派遣
外国株式の運用担当者を現地に駐在させるメリットは、
等々、極めて大きなものがあります。
1) 投資先の事業展開に関する理解が、直接現地で見たり触れたりすることで的確なものになる 2) 現地の様々な立場の人々の様々な意見の入手が可能になる 3) 企業訪問がより容易になる 4) 時差が無いため市場の動きを直接追うことができる
3. 提携先について
提携する投資顧問会社は、米国ではウェリントン・マネジメント(在ボストン)、欧州ではベイリーギフォード(在エジンバラ)です。
この2社は、各々の地において長い歴史を有し、投資顧問業の運営能力について高い評価を得ています。
また、当社は既に10年にわたる交流があり、運用に対する基本的な考え方、個別銘柄の分析を重視した運用手法についても、当社と十分共有が可能な先であるため、本提携に最適な相手であると判断しました。4. 新たな当社の外国証券運用体制について
本提携により当社の外国証券運用業務は、以下の諸点について、強化または変更されます。
(1) 外国証券運用のグランドストラテジーの構築
提携会社の上級ファンドマネージャーの参加を得て、定期的に、東京でグローバルインベストメントアドバイサリーボードを開催し、ワールドワイドな投資戦略を討論します。
これにより、東京=米国(ニューヨーク)=英国(エジンバラ)の三極体制が構築され、外国証券運用方針のみならず、アセットアロケーション策定の際における投資情勢判断の高度化が可能になります。(2) 外国株式投資戦略
アクティブな外国株式運用は、今般機能を強化した海外運用会社からの助言に基づいて、当社が行います。
海外運用会社は、提携先との情報交換により、北米地域および欧州地域内の国別配分比率、セクター戦略および投資銘柄の選定を行い、個別ファンド毎に基本ポートフォリオモデルを策定し、当社の外国証券運用部に提示します。(3) 海外投資顧問会社との提携
海外投資顧問会社との提携契約は、海外運用会社が行う投資助言に関して締結します。具体的には、投資対象銘柄群の設定、投資可能銘柄の選定、株式ポートフォリオの構築等について、提携先と共同して策定することとなります。
こうした共同作業により、提携先の持つ銘柄分析力、リサーチ力、運用力がフルに享受できることとなります。5. 海外運用会社の概要
なお両社ともに、今後の残高の増大に従って社員数を増やしていく予定です。
(1) ニューヨーク
当社のニューヨークの信託現地法人 "Toyo Trust Company of New York" 内に、"Investment Advisory Division" を設け、部長以下5名の邦人スタッフを派遣します。その他、米国で投資業務の経験のある現地スタッフも数名雇用する予定です。(2) エジンバラ
当社と提携先(ベイリーギフォード社)で設立した "Toyo Trust Baillie Gifford" を運用会社に改組し(社名を "Toyo Trust Baillie Gifford Asset Management" に変更)、社長以下4名の邦人スタッフを派遣します。その他、提携先からも職員を受け入れます。
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