研究所の目的、取り組み

■目的

「人生100年時代」の到来を控える中、認知・判断機能の低下に伴い、金融サービスの享受や配偶者・次世代などへの資産承継において制約を受ける可能性があることが今後想定されています。こうした中、関係者のサポートを受けつつ、個々人が納得感のある人生を送り、大切な人へ資産や想いを引き継ぐことのできる環境を整えることが、社会全体として必要となっています。
MUFGでは、信託銀行が中心となり、個人のお客さまの資産管理・資産承継に資する商品・サービスの開発・提供を行っておりますが、「高齢社会における資産管理」「次世代への円滑な資産承継」という社会的課題の解決に対して貢献するため、MUFG相続研究所を新設し、資産管理・資産承継領域における高品質かつ実践的な情報提供を中立的な立場で行うことで、高齢者が安心して暮らすことのできる社会の実現を目指してまいります。

■具体的な取り組み

長寿化の進展に伴う資産管理面での課題や、民法(相続法)の改正を受けいっそうの関心が集まっている資産の円滑な世代間移転に関し、現場で活かせる実務的な調査研究を行い、得られた知見を社会全体に還元し、上記の目的の達成を図ってまいります。
具体的には、資産管理・資産承継における不安解消のニーズ・方法などに関する調査研究と、その結果を踏まえた商品開発や各種コンテンツ制作に関する金融機関などへの助言を行います。また、MUFG相続研究所のホームページにおいて、調査研究レポートを公表するとともに、シンポジウムやお客さま向けセミナーの開催、書籍発刊などを通じ、広く情報提供を行います。

<概要>
名称 MUFG相続研究所
WEBサイト開設日 2020年6月26日
所長 入江 誠
運営 三菱UFJ信託銀行株式会社 リテール企画推進部
主な活動内容 資産管理・資産承継に関する調査・研究・レポート作成等の業務

研究員ご紹介(2023年7月3日現在)

所長 入江 誠(いりえ まこと)

入江 誠(いりえ まこと)

〜所長メッセージ〜

人生100年時代が到来し、ライフスタイルや家族のあり方も多様化している中、相続の問題は新たなフェーズを迎えています。高齢化に伴う認知機能低下は遺す側にも遺される側にも影響があり、従来の「相続問題=トラブル」、「相続対策=相続税対策」という考え方による対策に留まらず、相続に対する個人の意識の変化も踏まえた柔軟な制度見直しや、官民による新サービスの提供なども必要です。また、老後や相続への備えの必要性やその選択肢についての正しい理解のための「相続リテラシー」の向上も不可欠と考えています。

MUFG相続研究所では、産官学の専門家と連携・協力して情報交換や研究を行い、安心で豊かな社会の創造に貢献して参ります。

<経歴>
1989年 三菱信託銀行(現三菱UFJ信託銀行)入社。
相続業務を担うリテール受託業務部の副部長、部長として通算7年3ヶ月従事。
法人融資業務、経営企画、リテール本部などを経て、2009年以降、本部、営業店でほぼ一貫して相続業務に携わる。2022年10月よりMUFG相続研究所フェローとして就任し、2023年4月より現職。
我が国における安心で豊かな社会の創造と個人資産の円滑、迅速な承継に信託銀行として貢献することを目指している。
<資格>
宅地建物取引士試験合格、信託法学会会員。

首席研究員 小谷 亨一

小谷 亨一

<略歴>
2002年 三菱信託銀行(現三菱UFJ信託銀行)入社。
相続業務を担うリテール受託業務部長として4年半従事。2020年2月〜2023年3月までMUFG相続研究所初代所長。
現在、相続・不動産のエキスパートとして、セミナー講師として活躍の傍ら、TV・経済紙などメディアにも出演中。
「資産の悩みに最も寄り添える存在」を目指し、資産承継サポートなどの相続業務を数多く担当。
<資格>
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、宅地建物取引士。

フェロー 酒井 健太郎

酒井 健太郎

<略歴>
1994年都市銀行に入行し法人営業畑を歩み法人融資に強み。法人融資新規班のチーフマネージャーを経て2004年損害保険会社へ。その後カード会社、地方銀行でも法人営業に従事。
2008年三菱UFJ信託銀行に入社。以降、法人・個人に跨る事業承継に多数関与。
ストック面のみならず、キャッシュフロー面も意識した現状分析により、お客さまの課題を俯瞰し、お客さまの将来の希望との整合性を図ることで課題解決へ導く手法を社内外の研修等で解説。
<資格>
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、宅地建物取引士試験合格。

主任アドバイザー 三輪 壮一

三輪 壮一

<略歴>
1980年 三菱信託銀行(現三菱UFJ信託銀行)入社。
2003年より相続業務を担うリテール受託業務部にて、遺産整理・遺言執行業務に携わる。
2009年より米国財産の相続手続きや遺言作成等の業務に携わり、米国財産の相続手続きや生前対応に関するスペシャリストとして、営業部店等のサポートを行う他、2013年「海外相続ガイドブック(きんざい)」を出版(2017年に改訂版、2021年に三訂版を出版)。
TKC全国会資産対策研究会や証券アナリスト協会等で講演も行っている。
2022年9月末で三菱UFJ信託銀行を退職。2022年10月より三菱UFJ信託銀行(MUFG相続研究所)の顧問として引き続き海外相続関連業務に従事。
<資格>
米国税理士、欧州経営大学院(INSEAD)経営学博士(MBA)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、宅地建物取引士試験合格、日本証券アナリスト協会検定会員。

主任研究員 鈴木 義弘

鈴木 義弘

<略歴>
2007年 司法試験合格。2008年 弁護士登録。その後、弁護士として活動。
2015年 三菱UFJ信託銀行入社。相続業務を担うリテール受託業務部に所属。
2018年 上級相続コンサルタント(プロフェッショナル認定)。
弁護士として相続に関する交渉、調停、訴訟案件を多く取り扱う。その後三菱UFJ信託銀行にて相続業務を担うリテール受託業務部に所属。遺言執行案件や遺産整理案件を多数担当し、三菱UFJ銀行や三菱UFJモルガン・スタンレー証券などで相続に関する講演活動を行う。
<資格>
弁護士、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、宅地建物取引士。

主任研究員 玉置 千裕

玉置 千裕

<略歴>
2000年 三菱信託銀行(現三菱UFJ信託銀行)入社。
営業店で個人のお客さまへの資産運用、不動産、ローン、相続などの相談業務を長年経験。
リテール企画推進部で現場での実務経験を踏まえた個人のお客さまの資産管理・資産承継の課題解決の手法について研修、新聞・雑誌等のメディアを通じ社内外で活動している。
<資格>
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、宅地建物取引士。

主任研究員 加藤 亮吾

加藤 亮吾

<略歴>
2001年 三菱信託銀行(現三菱UFJ信託銀行)入社。相続業務を担うリテール受託業務部に所属。入社から法人融資業務を経て、2004年に厚生労働省に2年間出向。
帰任後、受託財産部門・リテール部門・本部等で法令関係を担当後、現所属部署に着任し、2019年の相続法改正対応の社内体制構築等を主導。
法令・制度に込められた想い・願いを理解し、お客さま第一をモットーに、FD(Fiduciary Duty)・コンプライアンスを重視した課題解決のサポートに励んでいる。
<資格>
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、宅地建物取引士試験合格。

三菱UFJ信託銀行 リテール企画推進部

MUFG相続研究所に関するお問い合わせ

MUFG相続研究所は、三菱UFJ信託銀行が資産管理・資産承継に関する調査・研究・レポート作成等の業務を対外的に行う際の呼称です。