SUSTAINABLE
ACTIONS

事業貢献・取り組み事例
[ サステナアクション ]

社会課題

少子高齢化が進む中で、
高齢者施設や保育園が、不足している。



THINK

THINK三菱UFJ信託銀行が
考えたこと

  • 高齢化が急速に進む中、主に都市部において老人ホームが不足するとされている。一方、長引く超低金利の中で運用難の投資家がおり、そうした投資家に安定したリターンを提供することで資金を集め、老人ホームの運営会社の負担を軽減して老人ホームの増加を後押しする仕組みを作れないか。
  • 保育園の不足により、働きたくても働けない人がいる。保育園の増加を後押しすることで、働きながら子育てする家庭に優しい社会を創れないか。

ACTION三菱UFJ信託銀行が
実現すること

  • 「有料老人ホーム信託」と「保育園信託」を商品化。
  • 信託の機能を活かして、老人ホームや保育園の不動産を小口化した「有料老人ホーム信託」と「保育園信託」を商品化することで、老人ホームや保育園不足の解決に貢献。
  • 煩わしい物件管理の負担なく、テナントである老人ホームや保育園の運営会社からの賃料をベースに安定した収入をベースとしたリターンを提供。
  • ご家族を承継者として指定することで大切な方に安定した収入を遺すことができるようにして、資産承継にも資する商品性とする。

DISCUSSING
SUSTAINABILITY

フロンティア戦略企画部シルバー金融室/齋藤 華奈

フロンティア戦略企画部
シルバー金融室/齋藤 華奈

It's my サステナ活動
食材を無駄にしない。
夕飯の残りものは翌日のお弁当に。
青葉台支店八若 潤

青葉台支店
八若 潤

It's my サステナ活動
家事を分担し、家庭をサステナブルに。
イクメン邁進中です。

少子高齢化 × 資産形成 × 資産承継
複数の社会課題の解決にチャレンジする。

今、世の中に必要とされるものを提供したい。

齋藤:私は、いまフロンティア戦略企画部という新商品の開発をする部署で「有料老人ホーム信託」と「保育園信託」の商品企画や販売の推進を担当しています。三菱UFJ信託銀行では、“「安心・豊かな社会」を創り出す信託銀行”をキャッチコピーに掲げ、社員一人一人が社会をより良くするために何ができるのか、すべての商品やサービスについて社会課題起点で発想していこうとしています。その中でも、特にこれらの商品は社会課題との接点が強い商品です。少子高齢化が進む中で、高齢者施設はまだまだ不足していますし、保育園の不足によって社会に出て活躍したくてもできない女性が身近にも多くいて、大きな社会問題として認識しています。なので、こうした問題を解決していきたいという想いで、キャリアチャレンジ制度を利用して、フロンティア戦略企画部に異動してきました。この商品は、有料老人ホームや保育園の不動産を小口化したものなので、商品を作ることはイコール「有料老人ホーム」や「保育園」が増えることになります。こうした施設を増やしていくことで、より良い社会に創っていけたらと思っています。

八若:私は、営業店の渉外担当者として、個人のお客さまを担当しています。私たちリテール部門は、お客さまに寄り添い、多様なソリューションをワンストップで提供する「街中の主治医」をテーマに、日々、相続や不動産から資産運用の相談に至るまで、個人のお客さまの悩みをワンストップでコンサルティングするお仕事をさせていただいています。

齋藤:実は八若さんには、「有料老人ホーム信託」や「保育園信託」を発売当初から多くのお客さまにご紹介いただいています。お客さまからの第一印象みたいな部分は、どうでしたか。

八若:そうですね、第1号案件から携わらせていただきました。やっぱり反応が新鮮でして、今までは、不動産関連でいうと、グループの不動産子会社と一緒に、中古物件のご案内や売却の相談がメインだったのですが、今回、少子高齢化社会の中で不可欠な施設である有料老人ホームや保育園の不動産を小口化した新しい形をご紹介できるということで、非常に関心を持っていただけました。また、この商品を購入することで、社会課題の解決に貢献できるという点でも、今の時代にマッチしていて良いね、と興味を持ってくださる方が多いと実感しています。

齋藤:それは嬉しいお話ですね。不動産の小口化商品自体、まだ金融機関で取り組んでいるところが少ないので、珍しいね、とよく言われますよね。

八若:そうですね。最初は、こちらも慣れてないというか、初めての案件だったので、齋藤さんの部署に何度も問い合わせをしました。わからないところがあれば、納得のいくまでズバズバ質問しちゃいましたね。

齋藤:でも、八若さんの声は、その先にいるお客さまの声でもあるので、私たちも、お客さまはこういうところが気になるのか、意外とこの部分をこんな評価してくださるのか、と勉強しながら商品設計や説明資料にも活かしていくことができました。やっぱり根底には、この商品を世に出していくことが、社会課題解決に繋がるんだという想いは一緒なので、商品開発チーム、販売担当、支店の渉外担当、各部門が一体となって取り組めたことが大きいと思います。

社会課題に応えることは、お客さまのニーズに応えること。

齋藤:先ほど、少子高齢化の問題を解決していく商品というお話をしましたが、この商品にはもうひとつ別の社会課題に対応する側面があります。それは、この商品がいわゆる金融商品ではなく、不動産という扱いになることで、資産承継や資産形成の面からもお客さまのニーズに対応している点です。

八若:そうですね。不動産として考えると、ひとつは管理を任せられるっていうのはすごく大きいと思っています。通常の現物不動産ですと、年数が経ってくると、傷みが出てきて、一定期間ごとに修繕が必要になります。そういった費用は、オーナー様のご負担になりますし、金銭面だけでない総合的な判断が必要になることも考えられます。そういった部分も全て信託銀行に任せられるところは、非常に大きなポイントだと私は感じていますし、実際、お客さまからも評価の声をいただいています。

齋藤:税制も不動産と同じものが適用されるので、不動産の所得税、不動産所得として申告が必要なのですが、REIT(不動産投資信託)との大きな違いは、減価償却費等を費用計上できる点や、相続税評価額も不動産と同じという点です。安定的な収入や税制上のメリットという不動産のいいとこどりをしながら、管理の負担という不動産所有の課題を解消した商品性が評価されていることがポイントです。

八若:お客さまによって異なるとは思いますが、もう一つの特徴は、承継機能があることだと思っています。一口買ったものを次の世代の方に遺すことができます。ご家族の構成によっては、お二人に平等に遺したい場合、二口ご購入される方もいらっしゃいます。現状、一口は決して安い金額ではないのですが、現物不動産だと一つ一つ価値が違うためそれぞれに同じ不動産を遺すことは難しいので、将来的な相続を見据え、現物不動産を売却し、こちらに買い替えることを検討される方もいます。

齋藤:相続というお話もしましたが、老後の資金の安定収入という部分でも、不動産と同じように毎月、賃料が入ってきます。こちらはテナントである老人ホームや保育園の運営会社と長期の固定賃料契約を結んでいるケースが多いので、賃料収入は安定しています。先ほど八若さんが言ったように、管理の手間はありません。お持ちいただける期間は20年程度ですが、不動産と同じように途中で売ることもできますし、その場合は、私たちで仲介のお手伝いもしています。期間が満了すれば、不動産を売却して資金をお客さまにお戻しします。

八若:毎年の利回りも安定的な利回りとして魅力に感じていただいております。こうした商品を提供する側として感じたのは信託銀行だからこそできる、信託機能を使った商品を求められていたということ。これについては、まだまだ、いろいろな可能性があると思っています。

齋藤:そうですね。大きな意味での社会全体の課題とご自身の資産形成や資産承継という観点の両方のニーズを満たせる商品という意味では、社会課題を起点する商品を考えてきた私たちにとっても、大きな意義のある商品になったと思っています。加えて、八若さんも言うように、私たちが培ってきた信託の機能を使った商品でもありますし、ご提案したお客さまに喜んでいただけると本当に嬉しいです。

八若:はい、実際、お客さまからは、もう一口欲しいとか、次に出たら教えて欲しいというお話を数多くいただいている状況です。

日々の意識と行動の積み重ねが、社会課題解決の一歩になる。

齋藤:三菱UFJ信託銀行の企業文化だと思うんですが、本当に私の周りでも、社会課題を解決するために常にアンテナを張って、考えている人が多いなと感じます。支店で仕事をしていた時には知らなかった取り組みもあって、隣のチームでは太陽光発電等の再生可能エネルギーの地産地消を目指しているんです。

八若:今日お話しした「有料老人ホーム信託」や「保育園信託」に限らず、齋藤さんが個人的に意識している社会課題みたいなものはありますか。

齋藤:私は支店の現場で、少し認知機能の低下が見られるような高齢のお客さまとも接することもありました。加齢に伴い認知機能が少しずつ衰えると言われていますが、自分の思いをうまく表現でなくなることに、もどかしさを感じるだろうなと思っていて。なので、金融ジェロントロジーの活動を通して、自分の意思がちゃんと遺せるようにお手伝いがしたいと思い、金融と認知症の関わりについての研究にも取り組んでいます。

八若:私は、やっぱりリテール営業ですので、資産形成や不動産・相続などいろいろなお悩みを抱えているお客さまに対して、総資産コンサルをするということに尽きるかなと思っています。大小関係なく、その一つ一つのお悩み解決が最終的に社会課題解決という大きなことに繋がると信じています。これからも本当に小さなことでも、お客さまに喜んでいただけるような提案を積み重ねていきたいですね。

齋藤:今の仕事の延長線上にこだわらないとしたら、八若さんが意識している社会課題とか、サステナビリティ活動に繋がることはありますか。

八若:そうですね。仕事と離れるかもしれないですけど、先月子どもが産まれまして、子育て世代の問題はより意識するようになりましたね。共働き世帯も増えているので、保育園問題だけでなく、一人一人の社会に対する価値観も変わっていくと思っています。そのような社会の中で、育児に積極的に参加し、家庭内でもちゃんと家事をするように意識的にやっています。

齋藤:素晴らしいですね。当社は子育てしながら働く先輩が多いですが、社会全体でも子育てしやすい社会になるといいですね。少し仕事の話に戻ってしまうのですが、まだまだ老人ホームをはじめとして高齢者施設が足りないのが現実です。今後は「有料老人ホーム信託」の仕組みを「サ高住」(サービス付き高齢者住宅)のような他の種類の高齢者施設にも拡げていきたいと考えています。こうした商品を通じて、高齢者施設や保育園を増やしていくことで、より暮らしやすい社会を創っていくことに貢献していきたいと思っています。

八若:それはいいですね。まさに私たちが「有料老人ホーム信託」や「保育園信託」を拡げていくことは、お客さまのニーズにお応えすることはもちろん、最終的には、「安心・豊かな社会」につながっていきます。自分自身も様々なお客さま、地域、社会に少しでも貢献していけるよう頑張ります。

齋藤:私も頑張ります。

聞き手/執筆 伊田 光寛
(ブランドコミュニケーションデザイナー)

2022年8月4日現在