「グリーンJ-REITトラスト」を通じて、
CO2の削減と環境に配慮した街づくりを両立する
環境に配慮したグリーンビルディングで、CO2排出量の削減に貢献
私はオルタナティブ商品開発部で、「グリーンJ-REITトラスト」の商品組成に携わり、ファンドの運営などを担当しています。
投資対象となるJ-REIT向け貸出債権取得業務を行っているのが私の所属しているファイナンスグループです。
私は2023年に入社し本店法人営業部に配属となり、学校法人や宗教法人、財団、健康保険組合など、非営利のお客さまを中心に営業活動をしております。
まず「グリーンJ-REITトラスト」についてお話すると、こちらの商品ではJ-REITによるグリーン適格資産の取得及びそれに係る借入金の借換を行っています。これまでの資金調達は銀行からの借り入れ、もしくは社債発行の2つがメインでしたが、本商品では“第三の資金調達手法”を確保。資金調達手法の多様化を実現していると、高く評価していただいています。さらに、JCRグリーンファイナンスフレームワーク評価では、最高評価である『Green1(F)』も取得しました。
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すでに5つの不動産投資法人に参画いただいており、今後も増える予定がありますが、コンセプトや資金調達手法の多様化という面で、メリットが非常に大きいという声を多数いただいています。
私が担当しているお客さまは非営利の法人ということもありますが、資金運用を検討する際に求められるのは単純な利回りではなく、社会課題解決につながるような理念を持つ安全性の高い運用商品となります。そういったお客さまには、新たなESG投資となる「グリーンJ-REITトラスト」は、社会貢献性もある点でご好評いただいていると感じています。
グリーンに対する投資の関心も徐々に高まっているので、そこは一番大きなところですよね。当社としても、CO2排出量に関する社会課題には以前から着目していましたが、なかでも関わりの深い不動産分野でカーボンニュートラルを目指せたらいいなと思っています。環境に配慮したグリーンビルディングが増えれば、間接的にCO2排出量の削減にも貢献できると考えているので、この商品もそういった発想から生まれました。
社会課題起点の発想を根付かせるサステナビリティ・プロモーター
私は「グリーンJ-REITトラスト」だけでなく、海外の太陽光発電や再生可能エネルギー分野へのプロジェクトファイナンスの業務に携わっていますが、最近はサステナビリティに関わるサービスがメインになっていると感じています。
そのほかにも社会的な課題という観点で言うと、私の担当している健康保険組合様のなかに多いのが2025年問題です。団塊の世代の方々が後期高齢者になり、医療費の負担が大きくなっていくので、それに伴って運用のニーズも高まっているように感じています。そういったことから、私の営業活動も巡り巡ってさまざまな社会問題に貢献できているのではないかなと考えています。
そうですね。私も新商品の開発をするときには、「これはサステナビリティに貢献できるだろうか?」という部分を深掘りする意識は強くなっているかなと。世の中にどう役立つことができるのかというのを具体的に考えることを徹底しています。
それは私も同じです。特に昨年度からサステナビリティ活動を促進する「サステナビリティ・プロモーター」に社内で任命していただいたこともあり、そういったことには常にアンテナを張るようになりました。部署全体の意見を集約し、目標を定めたうえで、どういう課題を解決していくべきかを考えるのがサステナビリティ・プロモーターとしての任務。しっかりと共有認識を持ち、細かいところにまで着目しながら日々サステナビリティ活動に励んでいるところです。
サステナビリティ・プロモーターは、2022年からできた制度ですが、プロモーターを中心にどこの部店でも社会課題解決に向けての意識をより一層持って業務に取り組んでいるように感じています。さらに、それぞれが取り組んだ1年間のサステナ活動に対して社員が投票をし、年間ベストを選出する表彰制度(「サステナ・アクション OF THE YEAR」)があるのですが、昨年はこの「グリーンJ-REITトラスト」が選ばれました。うれしかったのはもちろんですが、社内に対してもサステナブルな活動を推進できたのではないかなと自負しております。
特に私は日頃から色々な方との接点があるからこそ、さまざまな社会課題に気付く機会も多いです。だからこそ、ただ運用を手伝うのではなく、お客さまが求めているもの以上のことを提供していきたいと考えています。様々な活動を通して、部全体としても知見が広がっていくように心がけているところです。
潜在的なニーズを意識しながら、お客さまを長期的にサポート
これからはESGの観点がより重要になっていくと見られているので、今後も社会課題を反映した商品開発をして、幅を広げられたらいいなと。少子高齢化など、なかなか商品化が難しい問題もありますが、世の中のサステナビリティに貢献しつつ商品としても成立するものを作っていく必要性を実感しています。色々な可能性があると思うので、既存の金融機関の枠を超えるような面白い取り組みをしていきたいです。
私も常に考えているのは、「信託銀行として何かできることはないか」というのを追い求めていくこと。過疎化が進む地方で、新たな事業を立ち上げようとしている方をサポートし、地域の活性化を実現したいという思いもあります。自分のこれまでの経験を生かしつつ、サステナビリティに貢献したいと思っています。
法人営業として日々活動するなかで、私もお客さまを長期的に支える存在になっていきたいと考えています。時間をかけて関わっていくことで、潜在的なニーズにも気が付けるようになるので、過去の事例を基に改善策を提案したり、ほかの企業とのビジネスマッチングを提供したりできるというのが私たちの強みだと思います。そんなふうに、お客さまとは将来を見据えた良い関係をしっかりと築いていきたいです。
今後についてですが、「グリーンJ-REITトラスト」を広めることでグリーンビルディングを持つ意義をこれまで以上に浸透させていけたらいいなと思っています。グリーンビルディングでは緑を増やすだけでなく、電気や水の消費量を削減できる建物の構造にすることもできるので、将来的には不動産業界がCO2削減に貢献できる社会を実現させたいです。
最近は投資家の間でも、サステナビリティに対する関心は非常に高まっていますが、何をしたら貢献できるのかというのを悩んでいらっしゃる方も多いのかなと。だからこそ、こういった商品を通して、サステナビリティに対する意識を広めていけたらいいなと考えています。
私もこの商品の知名度を上げていくことがグリーンやESGに貢献に繋がると思っているので、ただ販売するのではなく、商品性をアピールしながら提案していきたいと思っています。