投資信託は高収益が期待できる半面、元本割れする可能性のある商品です。NISA口座で税制上のメリットを享受するためにも、リスクとリターンの関係を把握したうえで、ご自身の目的に合った商品を選ぶことが大切です。
リスクとリターンとは?
リスクとは、投資資産の値下がりを意味するだけではなく、「将来どの程度値上がり(値下がり)するのかが定まっていないこと」(不確実性)を意味します。一方、リターンは投資や運用によって得られる「収益(投資成果)」を意味しますが、投資や運用におけるリスクとは、このリターンのブレ幅のことをいいます。
リスクとリターンの関係
- ※上図はイメージであり、将来の成果を保証するものではありません。
リスクと上手に付き合うための心得
リスクと向き合うためのポイント
資産分散
ポイントは、1つの資産にすべてを投資するのではなく、複数の資産に分けて投資することです。
- 国内株式に単独投資 投資期間1年
- 運用の対象がひとつでは、購入する時期によって非常に高いリターンを狙える反面、下落した場合その下落幅も大きく、リターンの変動幅が大きくなっています。



国際分散投資 投資期間1年
(国内株式25%+国内債券25%+海外株式25%+海外債券25%)
複数の資産に分散投資をすれば、リスクを軽減することができます。
1990年〜2021年の各年の収益率で作成
<出所>Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
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- 国内株式:東証株価指数(TOPIX)(配当込み)
- 海外株式:MSCI コクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)
- 国内債券:NOMURA-BPI総合
- 海外債券:FTSE世界国債インデックス(除く日本、円ベース)
上記は過去の実績・状況であり、将来の運用状況・成果等を示唆・保証するものではありません。
また、税金・手数料等を考慮しておりませんので、実質的な投資効果を示すものではありません。
時間分散
ポイントは、1回の投資は少額でも、定期的に継続して購入することです。
値動きのある金融商品に投資するとき、一度にすべての資金を投じるのではなく、何度かに分けて購入することを時間の分散といいます。時間を分散させることによって、価格変動リスクを小さくすることができます。
たとえば、TOPIX(東証株価指数)に連動する投資信託を購入するとしましょう。
出所:Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
ファンドの基準価額はTOPIX(東証株価指数)の1998年1月末時点を10,000として指数化したものです。
毎月末、一定額(10,000円)を購入した場合を仮定しています。タイミングの分散の結果が常に有利になるとは限りません。
上記は過去の実績・状況であり、将来の運用状況・成果等を示唆・保証するものではありません。
また、税金・手数料等を考慮しておりませんので、実質的な投資効果を示すものではありません。
一定の金額で定期的に購入すること(ドルコスト平均法※)によって、基準価額が低いときにはたくさんの口数を、高いときには少ない口数を購入することになります。そうすることによって、一回にまとめて購入するよりもリスクを分散、軽減できます。大切なのは、一度に購入するタイミングではなく、少しずつ継続して購入することであると言えるでしょう。
※ドルコスト平均法…投資信託のような値動きのある商品を買い付けるとき、定期的に一定の金額で購入する方法のこと。
長期投資
国際分散投資
投資期間5年 各年ごとにリバランス
(国内株式25%+国内債券25%+海外株式25%+海外債券25%)
資産分散(国際分散投資 投資期間1年)に加え、投資期間が長いほどリターンが平均化され、安定した運用成果を期待することができます。

1990年〜2021年の年平均の収益率で作成
〈出所〉Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
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- 国内株式:東証株価指数(TOPIX)(配当込み)
- 海外株式:MSCI コクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)
- 国内債券:NOMURA-BPI総合
- 海外債券:FTSE世界国債インデックス(除く日本、円ベース)
上記は過去の実績・状況であり、将来の運用状況・成果等を示唆・保証するものではありません。
また、税金・手数料等を考慮しておりませんので、実質的な投資効果を示すものではありません。
- 長期投資、分散投資によって、一定のリスク軽減効果が期待できますが、全てのリスクがなくなるわけではありません。