インデックスとは市場の動きを表す指数のことで、あるルール(基準)を元に構築されたポートフォリオの価値により表されます。

たとえば、日本国内の株式市場の動きを表すインデックスとしてTOPIX(東証株価指数)が挙げられます。TOPIXは、東証一部上場全銘柄により構築される指数で、投資家は、TOPIXの指数値の増減により日本の株式市場が全体としてどのように推移しているかを知ることができます。

下表は、各資産の市場の動きを表す代表的なインデックスです。

資産 代表的なインデックス
国内株式 TOPIX(東証株価指数)
国内債券 NOMURA−BPI(総合)
外国株式 MSCI KOKUSAI
外国債券 FTSE世界国債

上表に示した代表的なインデックスは、構成銘柄が時価総額で加重されています。こうすることで、例えば、トヨタ自動車のような大きな企業の値動きがインデックスにより反映されやすくなります。時価総額加重型のインデックスは、市場全体の値動きを掴むのに適しています。市場全体と同様のリターンを獲得するには、これらの時価総額加重型インデックスへの連動を目指したインデックス運用が適しています。

一方、市場全体ではなく、特定の業種やテーマなどに絞ったインデックスもあります。特にスマートベータと呼ばれるインデックスは、近年、国内外の機関投資家からの注目を集めています。