コラムVol.23 何から始める?ライフプラン

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奥野 美代子 (おくの みよこ)
CFP®(ファイナンシャルプランナー)、中小企業診断士、MBA。
デンマークのオーディオブランドで富裕層向けのマーケティング&PRに26年間携わった後、中小企業診断士/FPの資格を取得し、経営コンサルタントとして独立。
日本FP協会 平成24年「暮らしとお金の相談室」相談員、平成26年広報センター電話相談員などを歴任。30代から始めたライフプランに基づくマネープラン、2回のマンション購入と不動産賃貸、リストラ後の独立等、自らの経験に基づき、相談者の立場に立って資産形成、保険、住宅ローンなどのアドバイスを行う。他に、中小企業の経営コンサルティング、確定拠出年金や企業主催のセカンドライフセミナーなどの講師も務める。

ライフプランは人生の設計図

皆さまは「ライフプラン」という言葉にどんな印象をお持ちでしょうか?
私たちFP(ファイナンシャル・プランナー)が、お客さまからご相談を受ける時、また一般の方向けにFPセミナーを行う場合、第一にお伝えすることは「ライフプランについて考えましょう」ということです。

でも、FPが「まずライフプランから考えましょう」と言ってもピンとこない方も多いかもしれませんね。そんな方のために、「ライフプランとは?」という話から始めましょう。

皆さんは、夢をお持ちですか?
それはいつどんな形で叶えたいですか?
結婚したい、海外留学したい、家を買いたいというような時間とお金がかかる夢から、人とのつながりを深めたいとか、役に立ちたいとか、そんな夢もあるかもしれませんね。

FPは、暮らしとお金のホームドクターと言われているので、「保険加入等や資産運用のお手伝いをする人」と思っている方もいるかもしれません。
でも、FPの一番大切な役割は、「皆さまの夢を叶えるお手伝いをすること」です。
夢を叶えるためには、何が必要なのか、何から始めたらいいのか、わからない方もたくさんいらっしゃいます。そんな時に、ライフプランがお役に立ちます。

「ライフプラン」は、夢を叶えるための第一歩、これからの人生でどんな夢をいつどのように叶えたいかを描く人生の設計図です。ご家族でしたら、ご家族皆さまの夢を一枚のシートにまとめた家族の人生計画図になります。

何がしたいのか、何が必要なのかを書き出してみましょう

「ライフプランをつくる」とは、いつ誰が何をしたいのか、それを書き出すことになります。

ライフプランで書き出すことは、例えば次のようなことです。

ライフプランで書き出すことの一例

一昔前の高度成長期の頃は、同じような時期に就職、結婚し、子供を何人か産んで育てて、退職までしっかり働き、退職金でマイホームを購入して、年金で老後を過ごすというのが「普通の人生」だったかもしれません。退職後の人生が10年〜20年程度の時代は、年金で十分に幸せな人生を全うすることができました。

でも、今は人生100年時代です。退職後には、現役時代と同じくらいの年月が待っています。退職後に年金だけで十分な生活をするのは難しく、ある程度の準備をしておくことが必要です。

また、FPとしてこんな質問を受けることもよくあります。

「一般的にはどうですか」
「いくら貯金があればいいですか」
「子供を持つのは難しいですか」

残念ながら、どれもFPが回答することはできない質問です。なぜなら、生き方や暮らし方は個人や家庭によって異なりますから。
もはや現在は、「普通の人生」という基準はありません。結婚するかしないか、こどもを持つか持たないか、人生が長くなり、選択肢が増えているのが、今の世の中です。

それなのに、一昔前と同じように周りと同じようにしているだけでは、お金が不足して自分の夢や目的を達成することができなくなってしまうかもしれません。そうならないためにも、まずは自分だけのライフプランを作ることがとても大切です。

ライフプランの作り方とは

さて、ライフプランの最初は、夢に日付・予算をつけることから始めます。

夢に日付・予算をつける
夢に日付・予算をつける

次に、夢を時系列で考えていきます。

マネープラン:夢に日付と費用を入れる
マネープラン:夢に日付と費用を入れる

こんな簡単なプランでもライフプランのスタートとしては、十分です。
ライフプランの基本は、スケジュールに家族の名前、年齢、夢を叶える時期と費用を入れるところから始めます。

また、FPとして相談を受ける時は90歳もしくは100歳までの計画を立てます。きれいな表に仕上げなくても、ホワイトボードにざっくり書き出すだけでも、立派なライフプランです。

スケジュールと費用を考えると、いついくら必要なのか、全部叶えることができるのか、俯瞰して考えることができます。まずは簡単なライフプランから作ってみましょう。

ご留意事項

  • 本稿に掲載の情報は、ライフプランや資産形成等に関する情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の取得・勧誘を目的としたものではありません。
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