コラムVol.39 私の「資産形成」体験記その2

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平川らいあん (ひらかわらいあん)
ゲームクリエイター、シナリオライター。大手ゲーム会社でゲームディレクションを多数手がけ、その後独立。株式会社Megg(ミグ)代表取締役。独立後は複数の会社のゲーム開発に携わる。専門学校にて企画シナリオ講師やゲームを題材とした小説の執筆も行う。「お金の、育て方」内で配信中の「信託クエスト」のシナリオを担当。

私の「資産形成」体験記その2

ゲームクリエイターの平川らいあんです。私はゲーム会社の社員から独立した際に、資産形成をしようと3つの投資を行いました。

・株式投資
・外国為替証拠金取引(FX)
・不動産投資
の3つです。

前回は、「株式投資」についてお話ししました。今回は「外国為替証拠金取引(FX)」についてお話ししたいと思います。
投資に関してはまったくの素人の私が、自分でやるとどうなったのか。経緯と結果をせきららにお話ししちゃいます。

「外国為替証拠金取引(FX)」に挑戦!

FXをはじめようと思った時、元々は「スワップ」を目的にした長期取引を予定していたのですが、短期になってしまったというか、結果的にすぐにやめることになりました。
「スワップ」とは、2つの通貨の金利差分の利息を受け取れる仕組みです。金利の安い日本円を売って高金利の通貨を買えば、その金利差分の利息を受け取れます。
FXをはじめた10年ぐらい前、FXに注目が集まり、ちょっとしたブームになっていました。テレビやネットで情報が多数公開され、本もたくさん販売されていました。
色々な情報を見ているうちに興味を持ち、はじめは軽い気持ちで10万円ほどで開始しました。取引通貨は「米ドル」です。「スワップ」目的ならもっと金利の高い通貨を選んだ方がいいのですが、それまでの価額推移や状況が予想できる「米ドル」からやってみようと思い選びました。
「レバレッジ」も100倍まで可能でした。「レバレッジ」とは、資金を証拠金として預け入れることで数倍〜数百倍の金額で取引できることです。資金10万円の100倍だと1,000万円の取引ができます。まずは失敗してもいいと思っていたため、「レバレッジ」100倍で取引をしてみました(注:2019年3月現在、「レバレッジ」100倍での取引は規制により出来ません)。

現在は、取引会社のほとんどが最大25倍に規制されているようです。(2019年3月現在)当時は1ドル76円という超円高が来る直前でした。円が100円から90円の間をすごい勢いで推移していました。すると1ヶ月経たないうちに10万円が倍の20万円になったのです。ただしこの頃は、ずっとチャートとにらめっこしておりました。仕事はパソコンを使うので、仕事をしながらチャートを追い、気を張っている状況です。
そして、慣れてきたため、まだまだいけると思い込み、80万円追加して100万円のレバレッジ100倍で取引を開始したのです。
はじめてすぐに120万円になり、20万円を利益確定させて、また100万円で取引を開始。このスタイルを貫けばよかったのかもしれません。

しかし、ある日、事件が起きたのです。
その日は朝から終日打ち合わせでチャートを見る時間もありませんでした。多少の増減は仕方ないと思って放置していたのですが、夜チャートを見て愕然。
なんと「ロスカット」して取引終了していたのです。
「ロスカット」とは損失の拡大を防ぐために、設定された金額を下回ると強制的に決済され「損切り」される制度のことです。
この日、米ドルにニュースになるほど大幅な値動きがあったのです。ロスカットは20%で設定しておいたので、最終的には20万円になりました…。
トータル90万円で取引し、最初に利益確定した20万円とロスカット後に残った20万円の合計40万円が残りました。50万円のマイナスです。
これは危険だなと判断し、ここでやめることにしました。その結果「外国為替証拠金取引(FX)」は、1ヶ月半ぐらいでやめることに。
欲を持った時点で長期で相場を見るという視点がなくなっていました。100万円を元手に100倍の「レバレッジ」をかけるということは、1億円の想定元本で取引をしていることとなります。つまり円を1ドル100円で売って、仮に1ドル99円の円高になった場合、1%のマイナスの100倍、つまり元本がすべて毀損するぐらい、リスクの高い取引であることに気づいていませんでした。FXは終日値動きを確認できて、咄嗟に判断できる状況でないと難しいのではないかと思います。世界の情勢も常に見ておく必要がありました。また、レバレッジを抑え、大きな変動にも耐えられるよう手元の資金でできる範囲でやるべきでした。今思えばFXは「投資」というよりは「投機」で、長期の資産形成には向いていないと感じています。

次回は、不動産投資についてお話致します。

ご留意事項

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