第6回 NISAのつみたて投資枠って何?(基本編)
2023年12月12日
- 第6回の担当
- 三菱UFJ信託銀行
大上さん
つみたて投資枠で最低限押さえておきたいポイントは?
2024年1月以降のNISAは、2つの投資枠(つみたて投資枠・成長投資枠)があります。つみたて投資枠では、金融庁が定めた基準を満たす投資信託に毎月、積立投資をします。年間120万円まで投資でき、投資収益にかかる税金(約20%の税率)が無期限で非課税となります。必要なときに運用商品を売却して資金の引き出しができるので、気軽に投資に踏み出せる制度です。
投資は損が怖いです。最悪、ゼロになることもありますか?
ゼロになることは非常に考えにくいです。NISAのつみたて投資枠の投資対象は、主に投資信託。投資信託には何十社もの株式など複数の銘柄が組み入れられているので、そのすべての価格がゼロにならない限り投資信託の価格もゼロにはなりません。ただし価格は日々変動し、リーマンショックのような経済危機には大きく値下がりすることもあります。
大きく値下がり!? 困ります!
実は値下がりのときこそ積立投資のチカラの見せどころ。NISAのつみたて投資枠では毎月同じ商品を同じ金額分購入します。つまり、値下がりのときには量をたくさん買えるのです。そのため保有している商品の購入単価が平準化され、商品の価格が戻ってきたときに利益が出やすくなる効果が期待できます。リーマンショック後、各資産は5年程度で元の価格水準に戻りました。積立投資はこのような価格の戻り時にチカラを発揮するのです。
今回のまとめ
積立投資で運用資産の値動きを味方に