対策3:資産の組み換えを行う
資産の組み換えを行うことで、遺産の分割をスムーズに進めることができます。
不動産等は、現金のように容易に分割することができません。不動産を共有で相続すると、単独で建替えや売却ができないなど、後々、共有者の間で問題が生ずる可能性があります。
資産の組み換え方法
〔売却する〕
事前に、不動産を売却して現金化すると分割が容易になります。相続後の売却は、譲渡所得税上の利点はありますが、権利関係の調整や、測量・境界確定等、短期間で多くの作業を行わなければなりません。
〔複数所有する〕
不動産を、計画的に複数所有しておくことで、相続人が各々単独で相続することが容易になります。
〔代償分割する〕
相続人が引続き居住する自宅や事業承継財産などを、特定の相続人が単独で相続する場合、他の相続人に、その代わりとして現金を支払う方法(代償分割)があります。この場合は、代償する人を保険金の受取人に指定しておくなど、事前に代償資金の備えが必要です。
本コンテンツの内容について
- 2020年7月10日現在の法令・税制等に基づいて作成しております。法令・税制は今後変更になる可能性がありますのでご注意ください。詳細および具体的な取扱いについては弁護士、税理士などの専門家にご確認ください。