相続手続き
相続のお悩み事例
ご相談者|男性(52歳)
遺言執行者の役割について知りたいです。
相談内容
父の自筆証書遺言の中で、私が遺言執行者に指定されていることが分かりました。どのように進めるべきかアドバイスをお願いします。
今回、父が亡くなり自筆証書遺言が遺されていました。その中で私が、遺言執行者に指定されていました。父から生前に遺言を書いて執行者に指定したからと言われていましたが、その時は、そうなのかと思っただけでした。遺言執行者とは何をすればよいのでしょうか。
相続人は、母と弟と私になります。遺言の内容は、不動産は母に、金融資産は、母と私と弟に均等に分けるように書かれています。
アドバイスをお願いします。
[登場人物]
ご相談者:男性(長男・52歳)
父:他界
母:82歳
二男:自営業 多忙
解決の手引き
ポイントを解説
- 遺言執行者とは、遺言を実現する役割を担う人です。
- 法律で決まっている役割があります。
- 弁護士・司法書士・信託銀行等の専門家に一部を担ってもらうことも可能です(履行補助者を指定する)。
遺言執行者の役割
ご自身が遺言執行者に指定されているとのことですね。
まず、遺言執行者とは、遺言を実現するための役割を担った人になります。遺言執行者に就職するかどうかは自分で決めることができます。就職した場合には、法律で決められている手続きとして「就職したことを相続人に通知する。財産の調査に基づいた財産目録を作成する。手続きが終了した段階で完了報告をする。」となります。
加えて、執行手続きを阻害するような行為があれば、その行為を是正する役割を担います。
【関連リンク】
遺言執行者が行う手続き
相続人の確定
実際の遺言執行者が行う手続きとしては、まず、書面での相続人の確定のための戸籍調査です。この戸籍を集める作業は、亡くなられた方(被相続人)の生まれてから亡くなるまでのものが必要となります。
財産調査・名義変更手続きなど
また、財産調査も不動産に関しては、共有地の有無の確認など行うために売買契約書や重要事項説明書を確認したり、金融資産であれば、郵便物から株式の配当やインターネットで取引のある金融機関を特定したり、郵送物もない場合などは、通帳の入出金から探したりとこちらもかなりの手間がかかります。金融資産の換金・名義変更手続きも金融機関により手続きが異なるため中々大変です。かいつまんだ説明となりますが、いずれにしても遺言執行者の役割を果たすにはかなりの手間がかかります。相続税の申告が必要な場合は、10ヵ月以内に手続きをすることになり、時間との戦いにもなります。
このように、遺言執行者はさまざまな手続きを行うことになります。ただ、自分ではとても大変だと思う場合は、お気軽に三菱UFJ信託銀行へご相談ください。
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相続に伴うさまざまな問題について、お客さまに代わって手続きを行います。